季語について


七月の季語

小暑
(しょうしょ)
半夏生
(はんげしょう)
盛夏
(せいか)
青田
(あおた)
夏の色
(なつのいろ)
炎昼
(えんちゅう)
夏の宵
(なつのよい)
短夜
(みじかよ)
大暑
(たいしょ)
極暑
(ごくしょ)
溽暑
(じょくしょ)

(ひでり)
蝉時雨
(せみしぐれ)
緑陰
(りょくいん)
逃水
(にげみず)
山滴る
(やましたたる)
夏野
(なつの)
滴り
(したたり)
夕凪
(ゆうなぎ)
海霧
(じり)
土用
(どよう)
虫干
(むしぼし)
草いきれ
(くさいきれ)
七夕
(たなばた)
星合
(ほしあい)
夏越
(なごし)
中元
(ちゅうげん)
暑中見舞
(しょちゅうみまい)
薫衣香
(くのえこう)
浴衣
(ゆかた)
風鈴
(ふうりん)
端居
(はしい)
打水
(うちみず)
暑気中り
(しょきあたり)

■山滴る(やましたたる)

北宋の画家・郭熙の「山水訓」に言う「春山淡冶にして笑ふが如く、夏山は蒼翠にして滴るが如し。 秋山は明浄にして粧ふが如く、冬山は惨淡として眠るが如し」を四季に配し、山笑ふ(春)、山滴る(夏)、山粧う(秋)、山眠る(冬)を季語としました。
夏の季語、山滴るも、一語にして夏山を言い当てた見事な言葉と言えます。
郭熙は、三遠(高遠、平遠、深遠)の原理をもって、中国の山水画の空間の描き方に新らしみをもたらした人ですから、山滴るにもどこか画家の目差しを感じます。


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