季語について


七月の季語

小暑
(しょうしょ)
半夏生
(はんげしょう)
盛夏
(せいか)
青田
(あおた)
夏の色
(なつのいろ)
炎昼
(えんちゅう)
夏の宵
(なつのよい)
短夜
(みじかよ)
大暑
(たいしょ)
極暑
(ごくしょ)
溽暑
(じょくしょ)

(ひでり)
蝉時雨
(せみしぐれ)
緑陰
(りょくいん)
逃水
(にげみず)
山滴る
(やましたたる)
夏野
(なつの)
滴り
(したたり)
夕凪
(ゆうなぎ)
海霧
(じり)
土用
(どよう)
虫干
(むしぼし)
草いきれ
(くさいきれ)
七夕
(たなばた)
星合
(ほしあい)
夏越
(なごし)
中元
(ちゅうげん)
暑中見舞
(しょちゅうみまい)
薫衣香
(くのえこう)
浴衣
(ゆかた)
風鈴
(ふうりん)
端居
(はしい)
打水
(うちみず)
暑気中り
(しょきあたり)

■蝉時雨(せみしぐれ)

春蝉は別にして田の蝉は、梅雨明のころから鳴き始め、七月末から八月にかけてが盛りです。
特に蝉時雨を演出してくれるのは、東日本では油蝉、西日本では熊蝉が主役です。
蝉時雨は本来心地よい鳴き声の部類に入るはずですが、炎天下の熊蝉や真夜中の油蝉の鳴きはやや不快音に属します。
不快音と言えば、日本人が美声と感じる虫の音が、欧米人にとっては不快音に聞こえるというのも民族の伝統の違いなのでしょうか。
「しぐれ」は、「過ぐる」から派生した言葉で、初冬に降る雨としていますが、しきりに続くものの譬えとして、蝉時雨のように使われもします。


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