季語について


九月の季語

白露
(はくろ)
仲秋
(ちゅうしゅう)
二百十日
(にひゃくとおか)
風の盆
(かぜのぼん)
秋の空
(あきのそら)
秋高し
(あきたかし)
秋気
(しゅうき)
爽やか
(さわやか)
野分
(のわき)
鮭颪
(さけおろし)
二百二十日
(にひゃくはつか)
秋彼岸
(あきひがん)
竹の春
(たけのはる)
秋分
(しゅうぶん)
冷やか
(ひややか)
桐一葉
(きりひとは)
秋時雨
(あきしぐれ)
露の玉
(つゆのたま)
水澄む
(みずすむ)
名月
(めいげつ)
宵闇
(よいやみ)
月代
(つきしろ)
雨月
(うげつ)
秋の七草
(あきのななくさ)

(はぎ)
虫の音
(むしのね)
庭木刈る
(にわきかる)
薬掘る
(くすりほる)
竹伐る
(たけきる)
扇置く
(おおぎおく)
後の更衣
(のちのころもがえ)
重陽
(ちょうよう)
秋茄子
(あきなす)
青蜜柑
(あおみかん)

■薬掘る(くすりほる)

薬採る(くすりとる)・薬草掘る(やくそうほる)

秋の野山で薬草を掘ることを、こう呼びます。
薬として使う苦参(くらら)や茜(あかね)、千振(せんぶり)、柴胡(さいこ)、竜胴(りんどう)などは、根の熟した秋に採ることが適しているので、特に「掘る」と言います。
健胃薬として貴重な苦参や千振は、苦参引く、千振引くの単独季語になっています。
「花のとき見しをとこなり薬ほり」(成美)は、春の花の頃の薬狩(くすりがり)で見た男に、薬掘りの折また出合ったというのでしょう。
人びとの日常が見えてきそうな一句です。


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