季語について


九月の季語

白露
(はくろ)
仲秋
(ちゅうしゅう)
二百十日
(にひゃくとおか)
風の盆
(かぜのぼん)
秋の空
(あきのそら)
秋高し
(あきたかし)
秋気
(しゅうき)
爽やか
(さわやか)
野分
(のわき)
鮭颪
(さけおろし)
二百二十日
(にひゃくはつか)
秋彼岸
(あきひがん)
竹の春
(たけのはる)
秋分
(しゅうぶん)
冷やか
(ひややか)
桐一葉
(きりひとは)
秋時雨
(あきしぐれ)
露の玉
(つゆのたま)
水澄む
(みずすむ)
名月
(めいげつ)
宵闇
(よいやみ)
月代
(つきしろ)
雨月
(うげつ)
秋の七草
(あきのななくさ)

(はぎ)
虫の音
(むしのね)
庭木刈る
(にわきかる)
薬掘る
(くすりほる)
竹伐る
(たけきる)
扇置く
(おおぎおく)
後の更衣
(のちのころもがえ)
重陽
(ちょうよう)
秋茄子
(あきなす)
青蜜柑
(あおみかん)

■秋気(しゅうき)

秋の気(あきのき)・秋気澄む(しゅうきすむ)

秋の気配、秋らしい感じ、秋の大気などを総称して、こう呼んでいます。
自然詩を多く残した中唐の詩人・柳宗元(りゅうそうげん)の詩「秋気南澗(なんかん)ニ集ヒ、独リ遊ブ亭午ノ時」のように漢詩によく使われる言葉です。
国木田独歩の『帰去来』にも、「夏の将(まさ)に逝かんとして秋気漸く動く頃が……」と出て来ますが、これなどは秋気の意を十全に生かした用法です。
「気」の本来持っている、天地の間にみなぎる、例えば新年の季語でもある淑気(しゅくき)に通うものまで、秋気から嗅ぎ取りたいものです。


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