季語について


九月の季語

白露
(はくろ)
仲秋
(ちゅうしゅう)
二百十日
(にひゃくとおか)
風の盆
(かぜのぼん)
秋の空
(あきのそら)
秋高し
(あきたかし)
秋気
(しゅうき)
爽やか
(さわやか)
野分
(のわき)
鮭颪
(さけおろし)
二百二十日
(にひゃくはつか)
秋彼岸
(あきひがん)
竹の春
(たけのはる)
秋分
(しゅうぶん)
冷やか
(ひややか)
桐一葉
(きりひとは)
秋時雨
(あきしぐれ)
露の玉
(つゆのたま)
水澄む
(みずすむ)
名月
(めいげつ)
宵闇
(よいやみ)
月代
(つきしろ)
雨月
(うげつ)
秋の七草
(あきのななくさ)

(はぎ)
虫の音
(むしのね)
庭木刈る
(にわきかる)
薬掘る
(くすりほる)
竹伐る
(たけきる)
扇置く
(おおぎおく)
後の更衣
(のちのころもがえ)
重陽
(ちょうよう)
秋茄子
(あきなす)
青蜜柑
(あおみかん)

■虫の音(むしのね)

鳴く虫(なくむし)・虫鳴く(むしなく)・すだく

『万葉集』では、秋に鳴く虫を蟋蟀(こおろぎ)と総称していますが、布売る区から蝉や蜩(ひぐらし)までも虫として取り入れ、姿より声に、日本人は美を感じてきました。
物合せの一つとして虫合せをし、和歌を添えたり、鈴虫の宴、松虫の宴を張ったり、秋の夕べには虫聞き、虫狩り、虫選びに郊外に足を運んだりもしました。
その虫の美声も欧米人には雑音に聞こえると言いますから、虫の秋になると、「よくぞ日本に生まれけり」の思いもします。


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