季語について


九月の季語

白露
(はくろ)
仲秋
(ちゅうしゅう)
二百十日
(にひゃくとおか)
風の盆
(かぜのぼん)
秋の空
(あきのそら)
秋高し
(あきたかし)
秋気
(しゅうき)
爽やか
(さわやか)
野分
(のわき)
鮭颪
(さけおろし)
二百二十日
(にひゃくはつか)
秋彼岸
(あきひがん)
竹の春
(たけのはる)
秋分
(しゅうぶん)
冷やか
(ひややか)
桐一葉
(きりひとは)
秋時雨
(あきしぐれ)
露の玉
(つゆのたま)
水澄む
(みずすむ)
名月
(めいげつ)
宵闇
(よいやみ)
月代
(つきしろ)
雨月
(うげつ)
秋の七草
(あきのななくさ)

(はぎ)
虫の音
(むしのね)
庭木刈る
(にわきかる)
薬掘る
(くすりほる)
竹伐る
(たけきる)
扇置く
(おおぎおく)
後の更衣
(のちのころもがえ)
重陽
(ちょうよう)
秋茄子
(あきなす)
青蜜柑
(あおみかん)

■秋の七草(あきのななくさ)

秋七草(あきななくさ)・秋の名草(あきのなぐさ)

春の七草に対して秋の七草は、『万葉集』の山下億良の次の2首の施頭歌から定着しました。
「秋の野に咲きたる花を指(および)折りかき数ふれば七種(ななくさ)の花」
「萩の花尾花葛花瞿麦(なでしこ)の花女郎花(おみなえし)また藤袴(ふじばかま)朝顔の花」
の二首ですが、朝顔が現代では桔梗(ききょう)になっています。
とは言え、冬至は一般にも、これらが七草と呼ばれていました。
室町時代の連歌師・梵灯庵(ぼんとうあん)の『袖下集』にも、「七夕に七つの草の花を摘みて七日に手向くなり」とあり、七夕の行事と関わりを持っていました。
「七」の数字は昔から「易にては物の成就しかかる数」と言いますから、七夕の伝説には相応しい数字と言えます。


季語のページへ戻る