季語について


九月の季語

白露
(はくろ)
仲秋
(ちゅうしゅう)
二百十日
(にひゃくとおか)
風の盆
(かぜのぼん)
秋の空
(あきのそら)
秋高し
(あきたかし)
秋気
(しゅうき)
爽やか
(さわやか)
野分
(のわき)
鮭颪
(さけおろし)
二百二十日
(にひゃくはつか)
秋彼岸
(あきひがん)
竹の春
(たけのはる)
秋分
(しゅうぶん)
冷やか
(ひややか)
桐一葉
(きりひとは)
秋時雨
(あきしぐれ)
露の玉
(つゆのたま)
水澄む
(みずすむ)
名月
(めいげつ)
宵闇
(よいやみ)
月代
(つきしろ)
雨月
(うげつ)
秋の七草
(あきのななくさ)

(はぎ)
虫の音
(むしのね)
庭木刈る
(にわきかる)
薬掘る
(くすりほる)
竹伐る
(たけきる)
扇置く
(おおぎおく)
後の更衣
(のちのころもがえ)
重陽
(ちょうよう)
秋茄子
(あきなす)
青蜜柑
(あおみかん)

■鮭颪(さけおろし)

鮭下風(さけおろし)

鮭が産卵のために川へ上ってくる秋の半ば頃に吹く、野分に似た風を東北では鮭颪と呼んでいます。
全国の方言約四千語を集めた『物類称呼(ぶつるいしょうこ)』にも、「八月(陰暦)の風を暴風といふ。
陸奥にて、鮭下風と呼ぶ。
この頃より鮭の魚を捕るといへり」と出てきます。
今でこそ鮭漁は脂の落ちる前の大洋で獲りますが、かつては川に溯上してくる鮭を獲っていました。
茨城県の助川も、「河に鮭を取るが為に助川と名づく」と『常陸風土記』であり、鮭の大きいものを須介(すけ)と言っていた名残りです。


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