季語について


九月の季語

白露
(はくろ)
仲秋
(ちゅうしゅう)
二百十日
(にひゃくとおか)
風の盆
(かぜのぼん)
秋の空
(あきのそら)
秋高し
(あきたかし)
秋気
(しゅうき)
爽やか
(さわやか)
野分
(のわき)
鮭颪
(さけおろし)
二百二十日
(にひゃくはつか)
秋彼岸
(あきひがん)
竹の春
(たけのはる)
秋分
(しゅうぶん)
冷やか
(ひややか)
桐一葉
(きりひとは)
秋時雨
(あきしぐれ)
露の玉
(つゆのたま)
水澄む
(みずすむ)
名月
(めいげつ)
宵闇
(よいやみ)
月代
(つきしろ)
雨月
(うげつ)
秋の七草
(あきのななくさ)

(はぎ)
虫の音
(むしのね)
庭木刈る
(にわきかる)
薬掘る
(くすりほる)
竹伐る
(たけきる)
扇置く
(おおぎおく)
後の更衣
(のちのころもがえ)
重陽
(ちょうよう)
秋茄子
(あきなす)
青蜜柑
(あおみかん)

■名月(めいげつ)

十五夜(じゅうごや)・満月(まんげつ)・望月(もちづき)・望の夜(もちのよ)・今日の月(きょうのつき)・月今宵(つきこよい)・今宵の月(こよいのつき)・三五の月(さんごのつき)・芋名月(いもめいげつ)

陰暦八月十五日の仲秋の満月です。
一年のうちでもこの夜が最も澄んで明るく、秋草の花、競う虫の音、それに露と、秋の風物が揃う時節です。
もともと中国では三五夜(さんごや)と言い、天人が降りてくるとされ、瓜や果物を庭井並べ、枝豆や鶏頭などを捧げて月を賞しましたが、わが国へは平安時代に伝えられ、月見の宴を持つようになりました。
この日は小芋を煮て食べる習慣があり芋名月とも呼ばれます。
『万葉集』には、望月が三五月(もちづき)、十五夜(もちつき)、十五日(もちのひ)の表記で出てきますが、「もち」は「満ち」の母音交換形の音転で、十五夜の月だけでなく、前後の十四日、十六日の月もさしていたようです。


季語のページへ戻る