季語について


五月の季語

清和
(せいわ)
風薫る
(かぜかおる)
葉桜
(はざくら)
八十八夜
(はちじゅはちや)
新茶
(しんちゃ)
新樹
(しんじゅ)
若緑
(わかみどり)
新緑
(しんりょく)
端午
(たんご)
菖蒲葺く
(しょうぶふく)

(ふじ)
立夏
(りっか)
夏めく
(なつめく)
卯の花腐し
(うのはなくたし)
麦の秋
(むぎのあき)
小満
(しょうまん)
青嵐
(あおあらし)
万緑
(ばんりょく)
時鳥
(ほととぎす)
あやめ 薔薇
(ばら)
沙羅の花
(しゃらのはな)
田植
(たうえ)
早乙女
(さおとめ)
麦刈
(むぎかり)
上簇
(じょうぞく)
更衣
(ころもがえ)
生布
(きぬの)
蚕豆
(そらまめ)
初鰹
(はつがつお)

■卯の花腐し(うのはなくたし)

卯の花腐し(うのはなくだし)・卯の花降し(うのはなくだし)

陰暦四月のまたの名を卯の花月と呼び、その頃降る長雨が、盛りの卯の花を腐らせるように降るので、こう呼ばれます。
春の長雨と梅雨の中間の霖雨で、このころのどんより曇った冷えお卯月曇とか卯の花曇と呼んでいましたから、昔は市中のあちこちに、盛りの卯の花が見られたのでしょう。
古い和歌に、万葉仮名で「宇乃花具多思」と出てきますが、「ぐたし」ですと、散らすとか駄目にする意で、腐すとは意味が少々違ってきます。


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