季語について


五月の季語

清和
(せいわ)
風薫る
(かぜかおる)
葉桜
(はざくら)
八十八夜
(はちじゅはちや)
新茶
(しんちゃ)
新樹
(しんじゅ)
若緑
(わかみどり)
新緑
(しんりょく)
端午
(たんご)
菖蒲葺く
(しょうぶふく)

(ふじ)
立夏
(りっか)
夏めく
(なつめく)
卯の花腐し
(うのはなくたし)
麦の秋
(むぎのあき)
小満
(しょうまん)
青嵐
(あおあらし)
万緑
(ばんりょく)
時鳥
(ほととぎす)
あやめ 薔薇
(ばら)
沙羅の花
(しゃらのはな)
田植
(たうえ)
早乙女
(さおとめ)
麦刈
(むぎかり)
上簇
(じょうぞく)
更衣
(ころもがえ)
生布
(きぬの)
蚕豆
(そらまめ)
初鰹
(はつがつお)

■葉桜(はざくら)

桜若葉(さくらわかば)

桜が散り、人びとはしばらく余韻を楽しみますが、葉桜のころともなると、桜のことは頭を離れ、またもとの日常が戻ってきます。
あれほど賑わった桜の名所にも人を見なくなり、桜餅を連想させる若葉の香りが、折からの初夏の風に乗って漂ってきます。
葉桜は転じて美しい盛りを過ぎた女人(にょにん)の比喩(ひゆ)に使われ、『柳多留(やなぎだる)』にも、「葉ざくらはいづれ白髪長命寺(ちょうめいじ)」の川柳がありますが、桜には葉桜にさえ余韻があるのかもしれません。


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