季語について


五月の季語

清和
(せいわ)
風薫る
(かぜかおる)
葉桜
(はざくら)
八十八夜
(はちじゅはちや)
新茶
(しんちゃ)
新樹
(しんじゅ)
若緑
(わかみどり)
新緑
(しんりょく)
端午
(たんご)
菖蒲葺く
(しょうぶふく)

(ふじ)
立夏
(りっか)
夏めく
(なつめく)
卯の花腐し
(うのはなくたし)
麦の秋
(むぎのあき)
小満
(しょうまん)
青嵐
(あおあらし)
万緑
(ばんりょく)
時鳥
(ほととぎす)
あやめ 薔薇
(ばら)
沙羅の花
(しゃらのはな)
田植
(たうえ)
早乙女
(さおとめ)
麦刈
(むぎかり)
上簇
(じょうぞく)
更衣
(ころもがえ)
生布
(きぬの)
蚕豆
(そらまめ)
初鰹
(はつがつお)

■藤(ふじ)

藤の花(ふじのはな)・山藤(やまふじ)・野藤(のふじ)・白花藤(しろばなふじ)・赤花藤(あかばなふじ)・八重藤(やえふじ)・南蛮藤(なんばんふじ)・藤棚(ふじだな)・藤房(ふじふさ)・藤波(ふじなみ)

棚さえ作れば簡単に花を楽しめるので、庭園や公園に限らず、一般の家庭でも藤棚が目立ちます。
大阪の野田藤が名所として聞こえていますが、宇治の平等院、東京の亀戸天満宮、天然記念物に指定されている春日部の牛島の藤などは、それぞれの風景と調和して見事です。
突然山中に色を点じる自生の藤には、幽玄ささえ感じます。
桐の名所、福島県奥会津では、桐の木に巻き付いた藤と桐の花が同時に咲き、桐が上向きに、藤が下向きに咲く、珍しい光景を現出してくれます。
藤原氏の隆盛期には、ゆかりの花として、もてはやされもしました。
二季草(ふたきぐさ)、紫草(むらさきぐさ)、松見草(まつみぐさ)などの異名もあります。


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