季語について


二月の季語

寒梅
(かんばい)
寒椿
(かんつばき)
日脚伸ぶ
(ひあしのぶ)
冬尽く
(ふゆつく)
春隣
(はるどなり)
節分
(せつぶん)
追儺
(ついな)
三寒四温
(さんかんしおん)
寒明
(かんあけ)
立春
(りっしゅん)
早春
(そうしゅん)
春浅し
(はるあさし)

(うめ)
余寒
(よかん)
冴返る
(さえかえる)
遅春
(ちしゅん)

(うぐいす)
雨水
(うすい)
魚氷に上る
(うおひにのぼる)
春めく
(はるめく)
凍解
(いてどけ)
春一番
(はるいちばん)
東風
(こち)
麦踏
(むぎふみ)
白魚
(しらうお)
公魚
(わかさぎ)
海苔
(のり)
春菊
(しゅんぎく)

■魚氷に上る(うおひにのぼる)

七十二候の一つで、陽暦(新暦、現行暦)に直すと二月十日から十九日ころに相当します。
水もぬるんできて、氷の割れ目から魚が躍り出て、氷の上に乗る、というやや荒唐無稽の言葉ですが、俳人はわりに好んで使いました。
もともと中国の『呂氏春秋』(秦の呂不韋の選と伝えられる書)に出てくる言葉ですが、日本でこしらえた七十二候にも「魚氷に上る」の形で取り入れられています。
『滑稽雑談』にも「孟春発端の気に乗じて、魚泳ぎ出して、氷に上り添ふなり」と出てきます。


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