季語について


二月の季語

寒梅
(かんばい)
寒椿
(かんつばき)
日脚伸ぶ
(ひあしのぶ)
冬尽く
(ふゆつく)
春隣
(はるどなり)
節分
(せつぶん)
追儺
(ついな)
三寒四温
(さんかんしおん)
寒明
(かんあけ)
立春
(りっしゅん)
早春
(そうしゅん)
春浅し
(はるあさし)

(うめ)
余寒
(よかん)
冴返る
(さえかえる)
遅春
(ちしゅん)

(うぐいす)
雨水
(うすい)
魚氷に上る
(うおひにのぼる)
春めく
(はるめく)
凍解
(いてどけ)
春一番
(はるいちばん)
東風
(こち)
麦踏
(むぎふみ)
白魚
(しらうお)
公魚
(わかさぎ)
海苔
(のり)
春菊
(しゅんぎく)

■海苔(のり)

紫菜(むらさきのり)・紫海苔(むらさきのり)・甘海苔(あまのり)・幅海苔(はばのり)・海苔篊(のりひび)・海苔粗朶(のりそだ)・流れ海苔(ながれのり)・拾い海苔(ひろいのり)・海苔砧(のりきぬた)・海苔簀(のりす)・海苔干す(のりほす)・浅草海苔(あさくさのり)

海苔は古くから、干満線の間に海苔篊や海苔粗朶を立て、その間に網を張り、付着するものを取っていました。
それを海苔砧で打って、海苔簀に干して乾海苔になります。
期間も十二月から四月まで五ヶ月に及びますが、二月までのものが良質で珍重されてきました。
産地も浅草海苔で名高い東京湾を始め、全国に及びますが、湾の汚染で採れなくなったところもあります。
浅草海苔の名は、下総国(千葉県)葛西のものが美味で、これを浅草で製したからだといわれています。
「のり」の名称は承応年間(1652年~1655年)、後水尾天皇の皇子が日光の輪王寺に門跡として入山した際、試みに海苔を差し上げたところ、ことのほか喜ばれ、仏法の「法」にちなんで命名されたという言い伝えもあります。


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