季語について


二月の季語

寒梅
(かんばい)
寒椿
(かんつばき)
日脚伸ぶ
(ひあしのぶ)
冬尽く
(ふゆつく)
春隣
(はるどなり)
節分
(せつぶん)
追儺
(ついな)
三寒四温
(さんかんしおん)
寒明
(かんあけ)
立春
(りっしゅん)
早春
(そうしゅん)
春浅し
(はるあさし)

(うめ)
余寒
(よかん)
冴返る
(さえかえる)
遅春
(ちしゅん)

(うぐいす)
雨水
(うすい)
魚氷に上る
(うおひにのぼる)
春めく
(はるめく)
凍解
(いてどけ)
春一番
(はるいちばん)
東風
(こち)
麦踏
(むぎふみ)
白魚
(しらうお)
公魚
(わかさぎ)
海苔
(のり)
春菊
(しゅんぎく)

■冴返る(さえかえる)

冱返る(いてかえる)・しみ返る(しみかえる)・寒返る(かんかえる)・寒の戻り (かんのもどり)

寒さの再来ですから「余寒」と同義語ですが、冴返るが余寒と違うのは、いったん暖かさを経験したあとの寒さですので、一層強く感じられます。
「冴ゆ」という言葉は、しみるように冷えるの意から、澄む、鋭い、怜悧の意にまでわたるので、鋭角的な、刺すような寒さという語感になります。
その意味で、冬の季語「三寒四温」とはまた少し違います。
「三寒四温」は中国の北部や朝鮮の季感を持ち込んだものですが、こちらには、その繰り返しで春になるという期待感もあります。
その点「冴返る」には肉感的な季感を感じます。


季語のページへ戻る