季語について


八月の季語

夏深し
(なつふかし)
涼し
(すずし)
夏の露
(なつのつゆ)
残暑
(ざんしょ)
天の川
(あまのがわ)
星月夜
(ほしづきよ)
夏の果
(なつのはて)
秋近し
(あきちかし)
秋隣
(あきどなり)

(せみ)
空蝉
(うつせみ)
蟻地獄
(ありじごく)
蜻蛉
(とんぼ)
鹿の子
(かのこ)
虫送り
(むしおくり)
盂蘭盆会
(うらぼんえ)

(おどり)
迎火
(むかえび)
初秋
(はつあき)
立秋
(りっしゅう)
秋され
(あきされ)
餞暑
(せんしょ)
処暑
(しょしょ)
新涼
(しんりょう)
盆の月
(ぼんのつき)
雁渡し
(かりわたし)
八月尽
(はちがつじん)

■鹿の子(かのこ)

鹿の子斑(かのこまだら)・鹿子(かこ)・小鹿(こじか)・鹿の子(しかのこ)・親鹿(おやじか)

五月から八月にかけて鹿の出産は続きますが、特に五月、六月に集中します。
生まれて一年ほどは角が生えません。
茶褐色の白い斑が目立つところから、鹿の子斑が詩歌にも詠われ、「鹿の子斑に雪の降るらん」の形で使われます。
そのほか、鹿子結に糸を結ぶと鹿子絞ができ、その模様を帯に配せば鹿子帯になるように、人々は競って鹿の子の愛くるしさを利用しました。
江戸の道化役者、嵐音八が、餅の上に小豆をのせ鹿子絞に似せた鹿子餅を売り出したところ、市中の好評を得た話も伝わっています。


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