季語について


八月の季語

夏深し
(なつふかし)
涼し
(すずし)
夏の露
(なつのつゆ)
残暑
(ざんしょ)
天の川
(あまのがわ)
星月夜
(ほしづきよ)
夏の果
(なつのはて)
秋近し
(あきちかし)
秋隣
(あきどなり)

(せみ)
空蝉
(うつせみ)
蟻地獄
(ありじごく)
蜻蛉
(とんぼ)
鹿の子
(かのこ)
虫送り
(むしおくり)
盂蘭盆会
(うらぼんえ)

(おどり)
迎火
(むかえび)
初秋
(はつあき)
立秋
(りっしゅう)
秋され
(あきされ)
餞暑
(せんしょ)
処暑
(しょしょ)
新涼
(しんりょう)
盆の月
(ぼんのつき)
雁渡し
(かりわたし)
八月尽
(はちがつじん)

■蝉(せみ)

唖蝉(おしぜみ)・にいにい蝉(にいにいぜみ)・みんみん蝉(みんみんぜみ)・深山蝉(みやまぜみ)・熊蝉(くまぜみ)・蝦夷蝉(えぞぜみ)・姫春蝉(ひめはるぜみ)・初蝉(はつぜみ)・蝉時雨(せみしぐれ)・朝蝉(あさぜみ)・夕蝉(ゆうぜみ)・蝉涼し(せみすずし)・蝉取り(せみとり)

松蝉の別名を持つ春蝉を除けば、七月の半ばから鳴き始めます。
蝉の出盛り、蝉時雨の主役は、東日本では油蝉ですが、西日本ではけたたましく「シャワ、シャワ、シャワ」となく熊蝉です。
法師蝉や美声の蜩は、これらより大分遅れるので秋の季語です。
蝉の羽は薄くて軽いところから比喩に使われ、蝉羽衣といえば薄くて軽い夏の衣服のことですし、蝉革は抜け殻のように薄くてつややかな革を言います。
よく歌語に使われる蝉諸声は蝉の大合唱のことですので蝉時雨と同じです。


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