季語について


三月の季語

啓蟄
(けいちつ)
春雷
(しゅんらい)
春の風
(はるのかぜ)
春塵
(しゅんじん)
山笑う
(やまわらう)
春の雪
(はるのゆき)
雪崩
(なだれ)
雪の果
(ゆきのはて)
春光
(しゅんこう)
春の土
(はるのつち)
水温む
(みずぬるむ)
水草生う
(みずくさおう)
紫雲英
(げんげ)
木の芽
(このめ)
桃の花
(もものはな)
椿
(つばき)
鳥帰る
(とりかえる)

(つばめ)
田打
(たうち)
種蒔
(たねまき)
剪定
(せんてい)
桃の節句
(もものせっく)
お水取
(おみずとり)
春分
(しゅんぶん)
社日
(しゃにち)
彼岸
(ひがん)

(にしん)
菜の花
(なのはな)
摘草
(つみくさ)

■水草生う(みずくさおう)

水草生いそむ(みずくさおいそむ)・藻草生う(もぐさおう)

水の温む三月ころから、池や沼、湖、田には水草が生え始めます。
水中の藻のたぐいから、水面に浮かぶ萍、水底に根をおろす河骨、水葵、蓮、蓴、菱などを総称してこう呼んでいます。
「水草」は、「水草生ひけり」「水草ゐにけり」の表現で、『万葉集』以来よく詠まれましたが、歌題としては取り上げられていません。
これは菱や蓴などの特定の植物名で歌題を設けているから、と説明する学者もいます。


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