季語について


三月の季語

啓蟄
(けいちつ)
春雷
(しゅんらい)
春の風
(はるのかぜ)
春塵
(しゅんじん)
山笑う
(やまわらう)
春の雪
(はるのゆき)
雪崩
(なだれ)
雪の果
(ゆきのはて)
春光
(しゅんこう)
春の土
(はるのつち)
水温む
(みずぬるむ)
水草生う
(みずくさおう)
紫雲英
(げんげ)
木の芽
(このめ)
桃の花
(もものはな)
椿
(つばき)
鳥帰る
(とりかえる)

(つばめ)
田打
(たうち)
種蒔
(たねまき)
剪定
(せんてい)
桃の節句
(もものせっく)
お水取
(おみずとり)
春分
(しゅんぶん)
社日
(しゃにち)
彼岸
(ひがん)

(にしん)
菜の花
(なのはな)
摘草
(つみくさ)

■雪の果(ゆきのはて)

名残の雪(なごりのゆき)・雪の別れ(ゆきのわかれ)・雪の終(ゆきのおわり)・涅槃雪(ねはんゆき)・雪涅槃(ゆきねはん)・忘れ雪(わすれゆき)・終雪(しゅうせつ)

春の、雪の降りおさめにもいろいろ言い方があるもので、「果」とか「終」といえば、長かった冬からの開放感が伝わりますが、「名残」や「別れ」には惜しむ情感が込められます。
涅槃会は、陰暦の二月十五日ですが、このころが雪の降りじまいになるところから、「涅槃雪」の呼び方があり、その言葉通り涅槃会が雪に見舞われれば「雪涅槃」となります。
雪だけでなく、「寒さの果も涅槃まで」という地方、このころ吹く強い風を「涅槃の荒れ」という地方などさまざまです。


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