季語について


八月の季語

夏深し
(なつふかし)
涼し
(すずし)
夏の露
(なつのつゆ)
残暑
(ざんしょ)
天の川
(あまのがわ)
星月夜
(ほしづきよ)
夏の果
(なつのはて)
秋近し
(あきちかし)
秋隣
(あきどなり)

(せみ)
空蝉
(うつせみ)
蟻地獄
(ありじごく)
蜻蛉
(とんぼ)
鹿の子
(かのこ)
虫送り
(むしおくり)
盂蘭盆会
(うらぼんえ)

(おどり)
迎火
(むかえび)
初秋
(はつあき)
立秋
(りっしゅう)
秋され
(あきされ)
餞暑
(せんしょ)
処暑
(しょしょ)
新涼
(しんりょう)
盆の月
(ぼんのつき)
雁渡し
(かりわたし)
八月尽
(はちがつじん)

■蜻蛉(とんぼ)

蜻蜒(やんま)・鬼やんま(おにやんま)・銀やんま(ぎんやんま)・塩辛蜻蛉(しおからとんぼ)・麦藁蜻蛉(むぎわらとんぼ)・猩々蜻蛉(しょうじょうとんぼ)・赤蜻蛉(あかとんぼ)・秋茜(あきあかね)・あきつ・とんぼう・蜻蛉釣り(とんぼつり)

日本だけでも百数十種類の蜻蛉がいると言いますから、一番のなじみの昆虫です。
晩春から秋まで見られますが、あの乾いた羽音は秋を予感させます。
古くは「とばう」とか「とうばう」と言っていたものが語源です。
飛びながら一瞬向きを変えられることに古人は敬嘆したのでしょう。
蜻蛉返りと言えば、宙返りから蹴鞠の足さばき、太刀や長刀の使い方までに使われますし、目的地に着いてすぐ帰ることの現在の譬えなどにも生きています。


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