季語について


七月の季語

小暑
(しょうしょ)
半夏生
(はんげしょう)
盛夏
(せいか)
青田
(あおた)
夏の色
(なつのいろ)
炎昼
(えんちゅう)
夏の宵
(なつのよい)
短夜
(みじかよ)
大暑
(たいしょ)
極暑
(ごくしょ)
溽暑
(じょくしょ)

(ひでり)
蝉時雨
(せみしぐれ)
緑陰
(りょくいん)
逃水
(にげみず)
山滴る
(やましたたる)
夏野
(なつの)
滴り
(したたり)
夕凪
(ゆうなぎ)
海霧
(じり)
土用
(どよう)
虫干
(むしぼし)
草いきれ
(くさいきれ)
七夕
(たなばた)
星合
(ほしあい)
夏越
(なごし)
中元
(ちゅうげん)
暑中見舞
(しょちゅうみまい)
薫衣香
(くのえこう)
浴衣
(ゆかた)
風鈴
(ふうりん)
端居
(はしい)
打水
(うちみず)
暑気中り
(しょきあたり)

■夏野(なつの)

夏の野(なつのの)・夏の原(なつのはら)・卯月野(うづきの)・五月野(さつきの)・青野(あおの)

草草が生い茂り、青臭い草いきれの中を走り回った経験は誰にもありますから、夏野と言われると、眠っていた懐かしさが呼び覚まされます。
古くは、陰暦の五月五日前後に、山野で薬草を採ったり、鹿の袋角(春に落ちた角の後に再生する角、鹿茸とも)を取ったりした薬狩りの行事もあり、これも夏野で行われました。
夏野は既に『万葉集』の時代に使われていましたが、五月野(または、さつきむぬ)の方は古歌に使用例はなく、近代になって、アララギ派の歌人が好んで使った言葉です。


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