季語について


四月の季語

日永
(ひなが)
麗か
(うららか)
春日和
(はるびより)
長閑
(のどか)
清明
(せいめい)
風光る
(かぜひかる)
春昼
(しゅんちゅう)
春の宵
(はるのよい)

(おぼろ)
春雨
(はるさめ)
菜種梅雨
(なたねづゆ)
鳥曇
(とりぐもり)
春の海
(はるのうみ)
春潮
(しゅんちょう)
春眠
(しゅんみん)
春興
(しゅんきょう)

(さくら)
花の雨
(はなのあめ)
花水木
(はなみずき)
桜草
(さくらそう)

(たけのこ)
山椒の芽
(さんしょうのめ)
踏青
(とうせい)
汐干狩
(しおひがり)

(さえずり)
百千鳥
(ももちどり)
春蝉
(はるぜみ)
穀雨
(こくう)
行く春
(いくはる)

■鳥曇(とりぐもり)

鳥雲(とりぐもり)・鳥風(とりかぜ)

雁や鴨、鶴といった渡り鳥は、秋に日本にやって来て、春にまた帰ります。
そのころの日本の上空は巻層雲や高層雲に覆われて曇る日が多いところから、鳥曇と呼ばれています。
鳥の帰る姿を見えなくなるまで見届けたいわけですが、それがかなわないとすれば、鳥曇には人びとの哀惜の念が込められもします。
鳥風は、鳥の群れ飛ぶ羽音を風と感じた人びとの、これもまた哀惜の思いなのかもしれません。
ちなみに春の東京での曇りの日の平均は二月は八日ですが、三月になると十二日、四月に至っては半分に当たる十五日となります。


季語のページへ戻る