季語について


四月の季語

日永
(ひなが)
麗か
(うららか)
春日和
(はるびより)
長閑
(のどか)
清明
(せいめい)
風光る
(かぜひかる)
春昼
(しゅんちゅう)
春の宵
(はるのよい)

(おぼろ)
春雨
(はるさめ)
菜種梅雨
(なたねづゆ)
鳥曇
(とりぐもり)
春の海
(はるのうみ)
春潮
(しゅんちょう)
春眠
(しゅんみん)
春興
(しゅんきょう)

(さくら)
花の雨
(はなのあめ)
花水木
(はなみずき)
桜草
(さくらそう)

(たけのこ)
山椒の芽
(さんしょうのめ)
踏青
(とうせい)
汐干狩
(しおひがり)

(さえずり)
百千鳥
(ももちどり)
春蝉
(はるぜみ)
穀雨
(こくう)
行く春
(いくはる)

■春雨(はるさめ)

春の雨(はるのあめ)・春雨傘(はるさめがさ)

冷たい冬の雨や大降りの夏の雨ですと傘も要りますが、しとしとと降る春の雨なら、つい傘も持たずに外出してしまいます。
そんな雨が春の雨ですが、古くは「春の雨」と「春雨」は区別されていて、春の比較的早い時期に降る雨を「春の雨」といい、春の後半に降る長雨を「春雨」と呼んでいました。
その春雨は霖雨(長雨)ですから春霖とも呼ばれますが、語感からいうと秋霖ほど強いものは持っていません。
それに代わって春の雨は植物とのかかわりでいろいろな呼び方をされ、芽吹きを誘うところから芽起こしの雨といわれたり、菜の花の咲くころ降る雨は菜種梅雨などと、いかにも春にふさわしい呼び名を持っています。


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