季語について


二月の季語

寒梅
(かんばい)
寒椿
(かんつばき)
日脚伸ぶ
(ひあしのぶ)
冬尽く
(ふゆつく)
春隣
(はるどなり)
節分
(せつぶん)
追儺
(ついな)
三寒四温
(さんかんしおん)
寒明
(かんあけ)
立春
(りっしゅん)
早春
(そうしゅん)
春浅し
(はるあさし)

(うめ)
余寒
(よかん)
冴返る
(さえかえる)
遅春
(ちしゅん)

(うぐいす)
雨水
(うすい)
魚氷に上る
(うおひにのぼる)
春めく
(はるめく)
凍解
(いてどけ)
春一番
(はるいちばん)
東風
(こち)
麦踏
(むぎふみ)
白魚
(しらうお)
公魚
(わかさぎ)
海苔
(のり)
春菊
(しゅんぎく)

■鶯(うぐいす)

黄鳥(こうちょう)・匂鳥(においどり)・歌詠鳥(うたよみどり)・経読鳥(きょうよみどり)・花見鳥(はなみどり)・報春鳥(はるつげどり)・春告鳥(はるつげどり)・黄粉鳥(きなこどり)・留鳥(りゅうちょう)・人来鳥(ひとくどり)・初音(はつね)・藪鶯(やぶうぐいす)・鶯の谷渡り(うぐいすのたにわたり)

一口に「梅に鶯」といいますが、それほどどちらも日本人にはなじみが深く、詩歌にもよく詠まれてきました。
それだけに立派な名辞をたくさんもらいました。
「春告鳥」は「春告魚」の名の付いた鰊と春の双璧です。
「匂鳥」も「歌詠鳥」も声や姿から当然過ぎる美辞といえます。
しかし「経読鳥」は鶯の鳴き声のホーホケキョーを法華経にひっかけた駄洒落ですから、名辞のニュアンスも少し違います。
また「ホーホケキョー」の後に語尾をのばして「ケキョ、ケキョ、ケキョ」と鳴くのを「鶯の谷渡り」といいますが、どこか時鳥の鳴き声と似ています。
時鳥は、産んだ卵を鶯の巣に託す習性があるので、模倣性の強い鶯が近くにいる時鳥の声を真似るのだともいいます。


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