季語について


二月の季語

寒梅
(かんばい)
寒椿
(かんつばき)
日脚伸ぶ
(ひあしのぶ)
冬尽く
(ふゆつく)
春隣
(はるどなり)
節分
(せつぶん)
追儺
(ついな)
三寒四温
(さんかんしおん)
寒明
(かんあけ)
立春
(りっしゅん)
早春
(そうしゅん)
春浅し
(はるあさし)

(うめ)
余寒
(よかん)
冴返る
(さえかえる)
遅春
(ちしゅん)

(うぐいす)
雨水
(うすい)
魚氷に上る
(うおひにのぼる)
春めく
(はるめく)
凍解
(いてどけ)
春一番
(はるいちばん)
東風
(こち)
麦踏
(むぎふみ)
白魚
(しらうお)
公魚
(わかさぎ)
海苔
(のり)
春菊
(しゅんぎく)

■遅春(ちしゅん)

春遅し(はるおそし)・遅き春(おそきはる)・春遅々(はるちち)・おそ春(おそはる)

南北に長い日本列島ですから、暦の上で春になったとはいえ、雪に閉じ込められていたり、真冬の寒さのさなかの地方も多いことです。
また、国土の大半を占める山国えも同じことがいえます。
そうした地方に住まう人びとにとっては、「遅春」の思いがもっともかなっています。
歳時記の大方の解説はこの説を取っていますが、私たちの日常が実際の季感より暦が先行していることを思うとき、「春とは名ばかりの」の思いは日本人共通のものです。
かなりのものを陰暦から陽暦に置きかえて暮らす私たちには一層その思いは強いはずです。


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