季語について


十一月の季語

秋寂ぶ
(あきさぶ)
秋の霜
(あきのしも)
釣瓶落し
(つるべおとし)
冷まじ
(すさまじ)
枯草の露
(かれくさのつゆ)
柳散る
(やなぎちる)
熊の架
(くまのたな)
蛙穴に入る
(かわずあなにいる)
立冬
(りっとう)
小春
(こはる)
冬めく
(ふゆめく)
冬日和
(ふゆびより)
小雪
(しょうせつ)
冬旱
(ふゆひでり)

(こがらし)
名の木枯る
(なのきかる)
霜枯
(しもがれ)
枯葉
(かれは)
朽葉
(くちば)
木の葉髪
(このはがみ)
冬紅葉
(ふゆもみじ)
帰り花
(かえりばな)
室咲
(むろざき)
茶の花
(ちゃのはな)
冬の鳥
(ふゆのとり)
七五三
(しちごさん)
酉の市
(とりのいち)
冬構
(ふゆがまえ)
敷松葉
(しきまつば)
冬耕
(とうこう)
麦蒔
(むぎまき)
葛湯
(くずゆ)
生姜湯
(しょうがゆ)
大根
(だいこん)
冬菜
(ふゆな)

■冬耕(とうこう)

寒耕(かんこう)・土曳き(つちひき)・客土(きゃくど)

二毛作地帯の田圃(たんぼ)ですと、稲を刈った後、鋤(す)き起こし土塊を砕いて条をきり、麦を蒔(ま)きます。
畑なら甘藷(さつまいも)や大豆を収穫した後、やはり耕して麦を蒔くのが普通です。
一毛作地帯でも、稲を刈った後荒起こししておきました。
これを秋田起こしと言い、土が凍り風が当たることで、土が肥えると信じられていたからです。
これら全てを総称して冬耕と言いますが、寒さの中での体力の要る作業でした。


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