季語について


十月の季語

秋日和
(あきびより)
秋澄む
(あきすむ)
秋乾き
(あきがわき)
秋麗
(あきうらら)
色なき風
(いろなきかぜ)
寒露
(かんろ)
秋土用
(あきどよう)
霜降
(そうこう)
霧の帳
(きりのとばり)
漸寒
(ややさむ)
うそ寒
(うそさむ)
菊日和
(きくびより)
菊枕
(きくまくら)
秋の田
(あきのた)
稲刈
(いねかり)
稲干す
(いねほす)
稲扱き
(いねこき)
秋収め
(あきおさめ)
鹿の角切り
(しかのつのきり)
山粧う
(やまよそおう)
野山の錦
(のやまのにしき)
黄落
(こうらく)
紅葉狩
(もみじがり)
銀杏黄葉
(いちょうもみじ)
燕帰る
(つばめかえる)
秋の夜
(あきのよる)
秋思
(しゅうし)
秋興
(しゅうきょう)
秋意
(しゅうい)
身に入む
(みにしむ)
千秋楽
(せんしゅうらく)
秋果
(しゅうか)
新米
(しんまい)
新酒
(しんしゅ)

■紅葉狩(もみじがり)

紅葉見(もみじみ)・観楓(かんぷう)・紅葉酒(もみじざけ)・紅葉茶屋(もみじじゃや)・紅葉舟(もみじぶね)・紅葉焚く(もみじたく)

紅葉を求めて山に入ることが紅葉狩ですが、これが敷衍して、北海道では今でも観楓会と称して炊事遠足を行います。
東北の芋煮会に似た習慣です。
江戸時代には紅葉の名所が固定し、江戸では真間山弘法寺、紅葉大権現(向島)、目黒不動尊などが名所でした。
謡の「紅葉狩」(観世信光作)は、平維茂一行が山中に入り、紅葉狩をしている女房の一団、実は鬼女を退治する話ですが、三橋鷹女の作品「この樹登らば鬼女となるべし紅葉」も、そんな物語が下敷きになっていそうです。
紅葉焚くは、白楽天の有名な詩句「林間に酒を煖めて紅葉を焚く」から出た季語です。


季語のページへ戻る