季語について


八月の季語

夏深し
(なつふかし)
涼し
(すずし)
夏の露
(なつのつゆ)
残暑
(ざんしょ)
天の川
(あまのがわ)
星月夜
(ほしづきよ)
夏の果
(なつのはて)
秋近し
(あきちかし)
秋隣
(あきどなり)

(せみ)
空蝉
(うつせみ)
蟻地獄
(ありじごく)
蜻蛉
(とんぼ)
鹿の子
(かのこ)
虫送り
(むしおくり)
盂蘭盆会
(うらぼんえ)

(おどり)
迎火
(むかえび)
初秋
(はつあき)
立秋
(りっしゅう)
秋され
(あきされ)
餞暑
(せんしょ)
処暑
(しょしょ)
新涼
(しんりょう)
盆の月
(ぼんのつき)
雁渡し
(かりわたし)
八月尽
(はちがつじん)

■雁渡し(かりわたし)

雁が渡ってくる九月から十月頃に吹く北風をこう呼んでいます。
はじめは雨を伴って吹き、後に青空の下を吹く風ですから、『物類称呼』の分類では青北風と同じ風で、歳時記の中には同じ季語として扱っているものもあります。
ただし、青北風が漁や航海をする人達が使ったのに対して、雁渡しの方は、雁の飛来を待ち望んでいた人達の思いが込められています。
この風の名から、雁の渡りの姿を連想させますから、同じ風でも名辞によって随分違うものです。


季語のページへ戻る