季語について


八月の季語

夏深し
(なつふかし)
涼し
(すずし)
夏の露
(なつのつゆ)
残暑
(ざんしょ)
天の川
(あまのがわ)
星月夜
(ほしづきよ)
夏の果
(なつのはて)
秋近し
(あきちかし)
秋隣
(あきどなり)

(せみ)
空蝉
(うつせみ)
蟻地獄
(ありじごく)
蜻蛉
(とんぼ)
鹿の子
(かのこ)
虫送り
(むしおくり)
盂蘭盆会
(うらぼんえ)

(おどり)
迎火
(むかえび)
初秋
(はつあき)
立秋
(りっしゅう)
秋され
(あきされ)
餞暑
(せんしょ)
処暑
(しょしょ)
新涼
(しんりょう)
盆の月
(ぼんのつき)
雁渡し
(かりわたし)
八月尽
(はちがつじん)

■秋隣(あきどなり)

秋隣る(あきとなる)・秋の隣(あきのとなり)

秋近しと同義に使われる季語ですが、秋隣とは微妙に違います。
秋近しですと、暦上の秋の接近しか見えませんが、秋隣や秋隣るには、肌で感じる秋の予感、例えば光の濃淡や風の気配、空気の乾湿、草木の茂りなどの秋を感じる語感があります。
秋近しや秋を待つの季語には、前を見る思いがありますが、秋隣や秋隣るには「隣」の語の指し示す横並びの語感があり、楚歌もそれが親しさにつながる嬉しさがあります。


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