季語について


四月の季語

日永
(ひなが)
麗か
(うららか)
春日和
(はるびより)
長閑
(のどか)
清明
(せいめい)
風光る
(かぜひかる)
春昼
(しゅんちゅう)
春の宵
(はるのよい)

(おぼろ)
春雨
(はるさめ)
菜種梅雨
(なたねづゆ)
鳥曇
(とりぐもり)
春の海
(はるのうみ)
春潮
(しゅんちょう)
春眠
(しゅんみん)
春興
(しゅんきょう)

(さくら)
花の雨
(はなのあめ)
花水木
(はなみずき)
桜草
(さくらそう)

(たけのこ)
山椒の芽
(さんしょうのめ)
踏青
(とうせい)
汐干狩
(しおひがり)

(さえずり)
百千鳥
(ももちどり)
春蝉
(はるぜみ)
穀雨
(こくう)
行く春
(いくはる)

■花水木(はなみずき)

アメリカ山法師(あめりかやまぼうし)

四月、五月ごろ赤や白の平たい花をたくさん付け、秋には赤い実を付け美しく紅葉する花水木が好まれ、庭木や街路樹として人気のある植物です。
しかし、その来歴はそう古いものではなく、明治四十五年に当時の東京市長だった尾崎行雄が、アメリカに桜を贈った返礼として贈られたのが花水木ですから、まだ百年と経っていない花木です。
ワシントンのポトマック河畔は贈られた桜で彩られ、日本の家庭の多くに花水木が花を付けていますから、尾崎行雄の目指した日米親交は十分過ぎるほど図られたことになります。
日本に自生する山法師に似ているところからアメリカ山法師の名もあります。


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