季語について


四月の季語

日永
(ひなが)
麗か
(うららか)
春日和
(はるびより)
長閑
(のどか)
清明
(せいめい)
風光る
(かぜひかる)
春昼
(しゅんちゅう)
春の宵
(はるのよい)

(おぼろ)
春雨
(はるさめ)
菜種梅雨
(なたねづゆ)
鳥曇
(とりぐもり)
春の海
(はるのうみ)
春潮
(しゅんちょう)
春眠
(しゅんみん)
春興
(しゅんきょう)

(さくら)
花の雨
(はなのあめ)
花水木
(はなみずき)
桜草
(さくらそう)

(たけのこ)
山椒の芽
(さんしょうのめ)
踏青
(とうせい)
汐干狩
(しおひがり)

(さえずり)
百千鳥
(ももちどり)
春蝉
(はるぜみ)
穀雨
(こくう)
行く春
(いくはる)

■春興(しゅんきょう)

春の興(はるのきょう)・春愉し(はるたのし)・春嬉(しゅんき)・春遊(しゅんゆう)

春のおもしろさや興趣万般を指す言葉で、使い方も自在なところがあります。
要するに春の到来を喜び、春のさなかにいることを興がれば、この言葉の目的を満たすことになります。
もともとは俳諧用語で、新年に行った句会の結果を刷り物にして知友に配るその刷り物のことをこう呼んでいました。
刷り物には発句または三物(俳諧の発句、脇句、第三句)に彩画を添えたりしましたが、この習慣は正岡子規の時代まで存在したといわれます。
「春興御すり物、甚だ感心仕候」は、蕪村の手紙に書かれた一節です。


季語のページへ戻る