季語について


十月の季語

秋日和
(あきびより)
秋澄む
(あきすむ)
秋乾き
(あきがわき)
秋麗
(あきうらら)
色なき風
(いろなきかぜ)
寒露
(かんろ)
秋土用
(あきどよう)
霜降
(そうこう)
霧の帳
(きりのとばり)
漸寒
(ややさむ)
うそ寒
(うそさむ)
菊日和
(きくびより)
菊枕
(きくまくら)
秋の田
(あきのた)
稲刈
(いねかり)
稲干す
(いねほす)
稲扱き
(いねこき)
秋収め
(あきおさめ)
鹿の角切り
(しかのつのきり)
山粧う
(やまよそおう)
野山の錦
(のやまのにしき)
黄落
(こうらく)
紅葉狩
(もみじがり)
銀杏黄葉
(いちょうもみじ)
燕帰る
(つばめかえる)
秋の夜
(あきのよる)
秋思
(しゅうし)
秋興
(しゅうきょう)
秋意
(しゅうい)
身に入む
(みにしむ)
千秋楽
(せんしゅうらく)
秋果
(しゅうか)
新米
(しんまい)
新酒
(しんしゅ)

■秋の夜(あきのよる)

夜半の秋(よわのあき)・秋夜(しゅうや)

かっては夜を宵と夜中、明時の三つの時間帯に分け、さらに宵を夕、暮、晩(夜の初め)、夜、初夜(今の午後8時頃)、三更(今の午後11時から午前1時頃)と表記し、『万葉集』などもこの法則に添って歌が作られていました。
しかし今の語感は日没後の闇を漠然と言いますから、秋の夜と言えば、日暮からの時間を指し、虫の音も聞こえ、吹き込む風に心なしか「やや寒」を感じる風情です。
夜半の秋となると、もう少し寂寥感が募ります。


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