季語について


十月の季語

秋日和
(あきびより)
秋澄む
(あきすむ)
秋乾き
(あきがわき)
秋麗
(あきうらら)
色なき風
(いろなきかぜ)
寒露
(かんろ)
秋土用
(あきどよう)
霜降
(そうこう)
霧の帳
(きりのとばり)
漸寒
(ややさむ)
うそ寒
(うそさむ)
菊日和
(きくびより)
菊枕
(きくまくら)
秋の田
(あきのた)
稲刈
(いねかり)
稲干す
(いねほす)
稲扱き
(いねこき)
秋収め
(あきおさめ)
鹿の角切り
(しかのつのきり)
山粧う
(やまよそおう)
野山の錦
(のやまのにしき)
黄落
(こうらく)
紅葉狩
(もみじがり)
銀杏黄葉
(いちょうもみじ)
燕帰る
(つばめかえる)
秋の夜
(あきのよる)
秋思
(しゅうし)
秋興
(しゅうきょう)
秋意
(しゅうい)
身に入む
(みにしむ)
千秋楽
(せんしゅうらく)
秋果
(しゅうか)
新米
(しんまい)
新酒
(しんしゅ)

■漸寒(ややさむ)

やや寒し(ややさむし)・ようやく寒し(ようやくさむし)・ようよう寒し(ようようさむし)

漸く寒さを覚える秋も半ばから末にかけての漸寒です。
「寒し」と言いながら、冬ではなくそぞろ寒、うそ寒、肌寒、朝寒、夜寒などとともに秋の季語となっています。
「やや寒きをのの浅茅の秋風にいつもより鹿のなきはじめけん」(前大納言資季)などと詠まれ、そぞろ寒の実感より秋がやや深まった語感で使われます。
「漸」は次第に、徐々にの意で、程度を表す副詞で「稍」とは明らかに違います。


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