季節ごとに特別な味覚が楽しめる国、日本。
日本では、魚介類、野菜、果物などがよく採れて、味が最もよい時期を｢旬｣と呼んで珍重します。
(旬には“はしり”“さかり”“なごり”に時季があり、“はしり”を特に珍重する習慣があります)
日本では旬を味わうと健康によいと感謝しながら賞味します。
｢初物を賞味したら東を向いて笑うと長生きする｣という言い伝えさえあるほどです。
旬は、和食の料理人たちがとくに腕をふるう絶好のチャンス。
鍛えた腕で自慢の料理を競い、旬に会う｢器(うつわ)｣でもてなします。会話の弾むこと請け合い。
味覚は幸せのコミュニケーションでしょう。
こうして日本の食文化は、自然の味覚と共に、陶磁器でも世界の注目を浴びています。
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