季語について


十二月の季語

大雪
(たいせつ)
冬ざれ
(ふゆざれ)
冬の虹
(ふゆのにじ)
短日
(たんじつ)
盤渉調
(ばんしきちょう)
冬の夜
(ふゆのよる)
冬の月
(つゆのつき)
冬凪
(ふゆなぎ)
ならい 空風
(からかぜ)
冬の霧
(ふゆのきり)
山眠る
(やまねむる)
枯園
(かれその)
水涸る
(みずかる)
初氷
(はつごおり)
波の花
(なみのはな)
冬眠
(とうみん)

(おおかみ)
冬木立
(ふゆこだち)
冬芽
(ふゆめ)
千両
(せんりょう)
冬籠
(ふゆごもり)
屏風
(びょうぶ)
火鉢
(ひばち)
湯婆
(ゆたんぽ)
湯気立て
(ゆげたて)
悴む
(かじかむ)

(ひらめ)
河豚
(ふぐ)
新巻
(あらまき)
師走
(しわす)
冬至
(とうじ)
柚子湯
(ゆずゆ)
歳暮
(せいぼ)
年用意
(としようい)
年の市
(としのいち)
門松立つ
(かどまつたつ)
注連飾る
(しめかざる)
小晦日
(こつごもり)
年越
(としこし)
年越の祓
(としこしのはらえ)

■盤渉調(ばんしきちょう)

かつての日本の雅楽は、四季それぞれに奏されるべき調子が決められていました。
これは古代中国の陰陽五行説の思想に基づく約束事です。
それに添えば、春は「相調(そうじょう)」、夏は「黄鐘調(こうしきちょう)」、秋は「平調(ひょうじょう)」、冬が掲出の「盤渉調」です。
『源氏物語』にも「帚木(ははきぎ)」の巻に、「十月のころほひ、月おもしかりし夜、(中略)筝の琴を盤渉調にしらべて」と出てきますから、上流社会では当たり前のことだったのでしょう。
ちなみに、雅楽の十二律の音名は、壱越(いちこつ)、断金(たんぎん)、平調(へいじょう)、勝絶(しょうせつ)、下無(しもむ)、双調(そうじょう)、鳧鐘(ふしょう)、黄鐘(おうしき)、鸞鏡(らんけい)、盤渉(ばんしき)、神仙(しんせん)、上無(かみむ)の順に続きます。


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