季語について


四月の季語

日永
(ひなが)
麗か
(うららか)
春日和
(はるびより)
長閑
(のどか)
清明
(せいめい)
風光る
(かぜひかる)
春昼
(しゅんちゅう)
春の宵
(はるのよい)

(おぼろ)
春雨
(はるさめ)
菜種梅雨
(なたねづゆ)
鳥曇
(とりぐもり)
春の海
(はるのうみ)
春潮
(しゅんちょう)
春眠
(しゅんみん)
春興
(しゅんきょう)

(さくら)
花の雨
(はなのあめ)
花水木
(はなみずき)
桜草
(さくらそう)

(たけのこ)
山椒の芽
(さんしょうのめ)
踏青
(とうせい)
汐干狩
(しおひがり)

(さえずり)
百千鳥
(ももちどり)
春蝉
(はるぜみ)
穀雨
(こくう)
行く春
(いくはる)

■筍(たけのこ)

笋(たけのこ)・竹の子(たけのこ)・たかんな・たかうな・孟宗竹(もうそうちく)・淡竹の子(はちくのこ)・苦竹の子(まだけのこ)・仙人杖竹(おいとまりだけ)・筍飯(たけのこめし)

二月に入ると間もなく八百屋の店頭に筍が見え始めます。
九州などの暖地のものですが、走りを好む人びとは早速、食膳に供します。
大産地の京都産が出回り始める四月上旬ともなると、どこの家庭の食膳にも筍料理で賑わいます。
竹の種類は多いのですが、食べられる竹は、孟宗竹を代表に、淡竹、苦竹などで、これらの竹のない東北や北海道では細い篶竹を食べます。
含め煮、木の芽和、清汁、筍飯などはごく一般的ですが、豪快なのは、姿のまま熱い灰にくべ醤油だけでいただく鉄砲焼で野趣があります。
採れた竹藪の中ででも食べれば、それこそ賢人にでもなった気分です。


季語のページへ戻る