季語について


三月の季語

啓蟄
(けいちつ)
春雷
(しゅんらい)
春の風
(はるのかぜ)
春塵
(しゅんじん)
山笑う
(やまわらう)
春の雪
(はるのゆき)
雪崩
(なだれ)
雪の果
(ゆきのはて)
春光
(しゅんこう)
春の土
(はるのつち)
水温む
(みずぬるむ)
水草生う
(みずくさおう)
紫雲英
(げんげ)
木の芽
(このめ)
桃の花
(もものはな)
椿
(つばき)
鳥帰る
(とりかえる)

(つばめ)
田打
(たうち)
種蒔
(たねまき)
剪定
(せんてい)
桃の節句
(もものせっく)
お水取
(おみずとり)
春分
(しゅんぶん)
社日
(しゃにち)
彼岸
(ひがん)

(にしん)
菜の花
(なのはな)
摘草
(つみくさ)

■水温む(みずぬるむ)

温む水(ぬくむみず)

このころになると、鳥や魚や小動物たちが春の営みを始めます。
秋に北から渡ってきた雁や鴨、鶴、白鳥などは帰る準備にかかります。
冬眠していた鮒は、産卵のため細い小川から水田にまで入ってきます。
これが春の季語にもなる「乗込鮒」です。
とはいえ、春の水はまだ冷たいもの。
「明るくてまだ冷たくて流し雛」(森澄雄)は、そのころの水辺の様子を言い当てています。
その明るさに春の兆しをいち早く察知する日本人特有の季節感かもしれません。


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