季語について


三月の季語

啓蟄
(けいちつ)
春雷
(しゅんらい)
春の風
(はるのかぜ)
春塵
(しゅんじん)
山笑う
(やまわらう)
春の雪
(はるのゆき)
雪崩
(なだれ)
雪の果
(ゆきのはて)
春光
(しゅんこう)
春の土
(はるのつち)
水温む
(みずぬるむ)
水草生う
(みずくさおう)
紫雲英
(げんげ)
木の芽
(このめ)
桃の花
(もものはな)
椿
(つばき)
鳥帰る
(とりかえる)

(つばめ)
田打
(たうち)
種蒔
(たねまき)
剪定
(せんてい)
桃の節句
(もものせっく)
お水取
(おみずとり)
春分
(しゅんぶん)
社日
(しゃにち)
彼岸
(ひがん)

(にしん)
菜の花
(なのはな)
摘草
(つみくさ)

■春の土(はるのつち)

土恋し(つちこいし)・土現る(つちあらわる)・土匂う(つちにおう)・土乾く(つちかわく)・土の春(つちのはる)

南宋の詩人の范成大の詩「春日田園雑興」の一節に「土膏動かんと欲して雨頻りに催し」がありますが、「土膏」とは土の中の養分のことで、春が近付くとうごめきだすと、中国では言われています。
また「土恋し」の季語は、比良暮雪の『北海道樺太新季題集』に見られるもので、北国の春への思いが切々と込められています。
「春泥」が市井的なのに対して、「春の土」は田園的、あるいは園芸的である、といったのは山本健吉氏です。


季語のページへ戻る