季語について


六月の季語

芒種
(ぼうしゅ)
五月雨
(さみだれ)
五月闇
(さつきやみ)
走り梅雨
(はしりづゆ)
虎が雨
(とらがあめ)
薬降る
(くすりふる)
蛍狩
(ほたるがり)
入梅
(にゅうばい)
梅雨
(つゆ)
梅雨寒
(つゆさむ)
梅雨の月
(つゆのつき)
梅雨明
(つゆあけ)
送り梅雨
(おくりづゆ)
紫陽花
(あじさい)
十薬
(どくだみ)
夏の風
(なつのかぜ)
はえ やませ 夏至
(げし)
青簾
(あおすだれ)
籠枕
(かごまくら)
陶枕
(とうちん)
網戸
(あみど)
夏暖簾
(なつのれん)
竹床几
(たけしょうぎ)
花茣蓙
(はなござ)

(あゆ)
飛魚
(とびうお)

■花茣蓙(はなござ)

花筵(はなむしろ)・絵筵(えむしろ)・綾筵(あやむしろ)

赤・青・緑・黄などで染めた藺草(いぐさ)で織ったもので、夏の寝茣蓙や板の間の敷物、畳の上辺(うわべり)などに使います。
肌に冷やっとした感触がありますし、藺草(いぐさ)や藍(あい)の匂いにも独特のものがあります。
「はな蓙(ござ)を巻いた小口(ごぐち)は観世水(かんぜみず)」の川柳が『柳多留』にありますが、「観世水」とは、渦を巻いた水の模様で、観世大夫の紋所ですから、相当な皮肉になります。
「ござ」の「ご」は尊敬の接頭語ですから、貴人の座席の意です。
江戸時代の、春を販ぐ(ひさぐ)夜鷹(よたか)は、これまた皮肉なことに、この茣蓙を巻いて持っていました。


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