季語について


五月の季語

清和
(せいわ)
風薫る
(かぜかおる)
葉桜
(はざくら)
八十八夜
(はちじゅはちや)
新茶
(しんちゃ)
新樹
(しんじゅ)
若緑
(わかみどり)
新緑
(しんりょく)
端午
(たんご)
菖蒲葺く
(しょうぶふく)

(ふじ)
立夏
(りっか)
夏めく
(なつめく)
卯の花腐し
(うのはなくたし)
麦の秋
(むぎのあき)
小満
(しょうまん)
青嵐
(あおあらし)
万緑
(ばんりょく)
時鳥
(ほととぎす)
あやめ 薔薇
(ばら)
沙羅の花
(しゃらのはな)
田植
(たうえ)
早乙女
(さおとめ)
麦刈
(むぎかり)
上簇
(じょうぞく)
更衣
(ころもがえ)
生布
(きぬの)
蚕豆
(そらまめ)
初鰹
(はつがつお)

■菖蒲葺く(しょうぶふく)

菖蒲挿す(しょうぶさす)・軒菖蒲(のきしょうぶ)・蓬葺く(よもぎふく)・樗葺く(おうちふく)・かつみ葺く(かつみふく)

菖蒲の古名で「あやめ葺(ふ)く」という場合もあります。
勝負には邪気をはらう霊力があると信じられていましたから、端午の節句の前日の五月四日に、菖蒲と蓬を束ねて軒に挿しました。
これが菖蒲葺く、菖蒲挿すですが、同じ効力を期待し、菖蒲の代わりに樗(おうち)や勝見(真菰(まこも)の異名)で葺く地方もあり、樗葺く(おうちふく)、かつみ葺くの言葉も残っています。
中国では、邪気をはらう植物として、菖蒲や蓬、樗などのほかに、芦(あし)、桃(もも)、桑(くわ)、柊(ひいらぎ)などを使いますが、これらの思想も、日本へはいろんな形で伝わってきています。


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