季語について


五月の季語

清和
(せいわ)
風薫る
(かぜかおる)
葉桜
(はざくら)
八十八夜
(はちじゅはちや)
新茶
(しんちゃ)
新樹
(しんじゅ)
若緑
(わかみどり)
新緑
(しんりょく)
端午
(たんご)
菖蒲葺く
(しょうぶふく)

(ふじ)
立夏
(りっか)
夏めく
(なつめく)
卯の花腐し
(うのはなくたし)
麦の秋
(むぎのあき)
小満
(しょうまん)
青嵐
(あおあらし)
万緑
(ばんりょく)
時鳥
(ほととぎす)
あやめ 薔薇
(ばら)
沙羅の花
(しゃらのはな)
田植
(たうえ)
早乙女
(さおとめ)
麦刈
(むぎかり)
上簇
(じょうぞく)
更衣
(ころもがえ)
生布
(きぬの)
蚕豆
(そらまめ)
初鰹
(はつがつお)

■新緑(しんりょく)

緑(みどり)・緑さす(みどりさす)

若葉に覆われた木立を新樹(しんじゅ)と言っていますが、若葉そのものおをさすのが新緑と使い分けています。
道路信号では青と言い、かつて通学の子どもの交通誘導をした人を緑のおばさんと言って、日本人の中には緑と青が混同されやすいようですが、平安時代にも緑が青をさしていました。
それが「松の緑」などの成語により青と黄の中間の色に定まりました。
墓石に軟らかい石材を使うなと言いますが、木々が葉緑素を放射するため石に苔がつくからです。
森林浴なる言葉もありますが、先人たちは、若葉の緑が目の養生によいこと、木々から気をもらえることを承知しながら、野遊、山遊を習慣として取り込んできました。


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