季語について


三月の季語

啓蟄
(けいちつ)
春雷
(しゅんらい)
春の風
(はるのかぜ)
春塵
(しゅんじん)
山笑う
(やまわらう)
春の雪
(はるのゆき)
雪崩
(なだれ)
雪の果
(ゆきのはて)
春光
(しゅんこう)
春の土
(はるのつち)
水温む
(みずぬるむ)
水草生う
(みずくさおう)
紫雲英
(げんげ)
木の芽
(このめ)
桃の花
(もものはな)
椿
(つばき)
鳥帰る
(とりかえる)

(つばめ)
田打
(たうち)
種蒔
(たねまき)
剪定
(せんてい)
桃の節句
(もものせっく)
お水取
(おみずとり)
春分
(しゅんぶん)
社日
(しゃにち)
彼岸
(ひがん)

(にしん)
菜の花
(なのはな)
摘草
(つみくさ)

■紫雲英(げんげ)

翹搖(げんげ)・げんげ・げんげん・げんげんばな・五形花(げげばな)・蓮華草(れんげそう)・碎米薺(れんげばな)・げんげ田(げんげだ)・げんげ摘む(げんげつむ)

稲の収穫後の田に撒き、翌春すき込んで緑肥にしますが、すき込む前の一面の紫雲英田は、日本の農村地帯の典型的な風景でした。
見渡す限りの花野は、「紫雲」の文字にふさわしい景色です。
蓮華の花に似ているところから蓮華草とも言いますが、一般には「げんげ」より「れんげ」の言い方の方が多いようです。
『大和本草』にも、「碎米薺 京畿の小児これをれんげばなと云」とありますから、「れんげ」の呼び方は随分昔からあったことが分かります。


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