季語について


六月の季語

芒種
(ぼうしゅ)
五月雨
(さみだれ)
五月闇
(さつきやみ)
走り梅雨
(はしりづゆ)
虎が雨
(とらがあめ)
薬降る
(くすりふる)
蛍狩
(ほたるがり)
入梅
(にゅうばい)
梅雨
(つゆ)
梅雨寒
(つゆさむ)
梅雨の月
(つゆのつき)
梅雨明
(つゆあけ)
送り梅雨
(おくりづゆ)
紫陽花
(あじさい)
十薬
(どくだみ)
夏の風
(なつのかぜ)
はえ やませ 夏至
(げし)
青簾
(あおすだれ)
籠枕
(かごまくら)
陶枕
(とうちん)
網戸
(あみど)
夏暖簾
(なつのれん)
竹床几
(たけしょうぎ)
花茣蓙
(はなござ)

(あゆ)
飛魚
(とびうお)

■薬降る(くすりふる)

神水(しんすい)

陰暦五月五日を薬日(くすりび)と言い、この日の午の刻(正午前後)に降る雨をこう呼んでいます。
竹の節に溜った雨水が神水で、この水を使って医薬を製すれば薬効がある――と、いまの薬事法に触れそうなことが伝えられています。
この日は薬日ですから、悪疫除けに、錦の袋に麝香(じゃこう)、沈香(じんこう)、丁子(ちょうじ)などの香料を玉にして入れた薬玉(くすだま)を吊ったり、山野に出て薬草を採取する着襲狩(きそいがり)などをしました。
その延長線上に生まれた話が薬降るなのかもしれません。


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