季語について


十一月の季語

秋寂ぶ
(あきさぶ)
秋の霜
(あきのしも)
釣瓶落し
(つるべおとし)
冷まじ
(すさまじ)
枯草の露
(かれくさのつゆ)
柳散る
(やなぎちる)
熊の架
(くまのたな)
蛙穴に入る
(かわずあなにいる)
立冬
(りっとう)
小春
(こはる)
冬めく
(ふゆめく)
冬日和
(ふゆびより)
小雪
(しょうせつ)
冬旱
(ふゆひでり)

(こがらし)
名の木枯る
(なのきかる)
霜枯
(しもがれ)
枯葉
(かれは)
朽葉
(くちば)
木の葉髪
(このはがみ)
冬紅葉
(ふゆもみじ)
帰り花
(かえりばな)
室咲
(むろざき)
茶の花
(ちゃのはな)
冬の鳥
(ふゆのとり)
七五三
(しちごさん)
酉の市
(とりのいち)
冬構
(ふゆがまえ)
敷松葉
(しきまつば)
冬耕
(とうこう)
麦蒔
(むぎまき)
葛湯
(くずゆ)
生姜湯
(しょうがゆ)
大根
(だいこん)
冬菜
(ふゆな)

■釣瓶落し(つるべおとし)

秋の落日(あきのらくじつ)

一般に「秋の日は釣瓶落しのよう」と、日暮れの速さを言う言葉を季語にしたもので、まったく新しい季語といえます。
釣瓶を井戸に落とすときの速さを比喩として使った言葉ですが、釣瓶が私たちの日常から消えた今、「釣瓶落し」もまた死語になりそうです。
その意味では、鉄砲を連射する釣瓶打ち、垂直に立つ絶壁の形容、釣瓶立も死語になります。
同じ比喩で、五島列島では「秋の日落し」と、鉈を振りおろす速さで言いますが、この鉈とても死語といえます。


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