年中行事・記念日・祭り 解説文


富士山山開き(ふじさんやまびらき) 2022年 7月1日(金)

富士山の山開きは7月1日ですが、全国の名だたる山もこの頃から山開きをし、山小屋などの諸設備を整えて登山者を待ちます。
登山の目的は、昔は信仰によるものでしたが、今では山の魅力に惹かれる人たちのスポーツとして行われています。
7月1日の「山開き」から8月26日の「山仕舞(やまじまい)」のあいだに富士登山をする人は25万人とも30万人ともいわれ、近年、登山者は増加傾向にあります。(「海開き」は海水浴場開きのことで、山開き同様7月1日が多い)
現在では、7月1日が「山開き」、8月26日が「山仕舞」ですが、旧暦では6月1日の富士山の「山開き」の日から6月20日の「山仕舞」のあいだに富士山に登り、山頂の富士権現(ごんげん)社に参詣する行事を富士詣(ふじもうで)といいました。(「富士禅定(ふじぜんじょう)」とも)
ただし、「山仕舞」の日は15日、19日、末日などという説もあります。
もとは天文年間(1532~1555)に長谷川角行によって富士講(浅間講)として組織された修験道でした。
修行者は麓の坊から、白装束で「六根清浄(ろっこんせいじょう)」と唱えながら山伏の先達で登っていき、夜明けに山頂に着いて朝日を拝しました。

六根清浄(三省堂 新明解四字熟語辞典より)
欲や迷いを断ち切って、心身が清らかになること。
「六根」は私欲や煩悩、迷いを引き起こす目・耳・鼻・舌・身・意の六つの器官をいう。
「清浄」は煩悩や私欲から遠ざかり、清らかで汚れがない境地。
略して「六根浄」ともいう。

【おらが富士・ふるさと愛】宣言をお読みください。

また、北口本宮冨士浅間神社の富士山山開き富士吉田市の御師、田辺四郎さんの取材映像
富士山と雲の映像、Facebook「おらが富士計画 ふるさと富士山探し」もご覧ください。


国民安全の日(こくみんあんぜんのひ) 2022年 7月1日(金)

生活環境の安全と災害の防止をはかる目的で、総理府が1960年に設けました。
労働災害や職業病が社会問題化したことから労働省の主唱で1928年から「全国安全週間(7月1日~7月7日)」を設けて、職場の安全を訴えていたため、その初日が「国民安全の日」と決められました。


八坂神社:祇園祭(やさかじんじゃ:ぎおんまつり) 2022年 7月1日(金)~7月31日(日)

京都市東山区祇園町の八坂神社の祭礼。
「祇園会」とも言い、、正しくは「祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)」といいます。
869年(貞観11年)疫病退散を祈願して平安京の神泉苑で御霊会(疫病や怨霊を鎮めるための祭り)を行ったのが起源といわれます。
園会は最も盛大に行われてきた御霊のひとつで、山車(だし)を連ねるその様式や祭囃子(まつりばやし)は、日本各地の祭礼風俗に大きな影響を与えました。
7月1日の吉符入り(きっぷい:神事はじめの意で、行事の打ち合わせをします)からはじまり、10日の神輿洗い、15日からの芸能奉納、16日の宵山(よいやま:本祭りの前夜に行う祭り)、17日の山鉾(やまぼこ)巡行と神幸祭(しんこうさい:ご神体が神輿などで本所から他所に移動する祭礼)、24日花傘巡行と数々の行事が続き、29日の神事済奉告祭で祭りは終わりとなります。
最もよく知られているのが、17日に行われる山鉾巡行で西陣織、コブラン織などの豪華な織物で飾られた山鉾は“動く美術館”ともいわれています。

賀茂神社:葵祭平安神宮:時代祭の解説もご覧下さい。


社会を明るくする運動(しゃかいをあかるくするうんどう)
2022年 7月1日(金)~7月31日(日)

7月1日は「更生保護の日」ですが、この日を初日として1か月間、罪を犯した者の改善及び更生を助け、その再犯を防止して、完全な社会復帰を遂げさせる目的から「社会を明るくする運動」が行われます。
犯罪者の真の更生には、広く国民の温かく、勇気ある協力が必要であるということで1951年から実施されています。