年中行事・記念日・祭り 解説文


母の日(ははのひ)
2022年 5月8日(日)【5月の第2日曜日】

5月の第2日曜日を母の日としています。
日ごろの母親の苦労をいたわり、母の恩に感謝する日です。
1907年(明治40年)5月9日の日曜日、米国・ウェストバージニア州のメソジスト教会で、亡くなったミス・ジャービスという女性の追悼式が行われました。
教会には白いカーネーションがいっぱいに飾られ、参列者たちはジャービスの娘で、当時43歳だったアンナ・ジャービスから「お母さまに感謝してください」と白いカーネーションが一本一本配られました。
ミス・ジャービスは協会の日曜学校の先生をしていました。
子どもたちに神の教えを説くとき、特にモーゼの十戒の中の「汝の父母を敬え」を取り上げ、「母の恩にどう報いるのかを考えなさい」と強調していました。
それだけにアンナも母の追悼式で、何か母親への感謝を型で表すことはできないかと考え、カーネーションを贈ることを思いついたのだといわれています。
この話を聞いたのが、米国初の百貨店経営者として有名なジョン・ワナメーカーだった。
YMCA運動にも尽力したワナメーカーは翌1908年、同じ5月の第2日曜日に自らのデパートで母を讃える記念行事を行い、アンナ・ジャービスのことをPRしました。一方、アンナは政界の有力者たちに「母に感謝する日を設けるべきだ」と提案する手紙を出し続けました。
これがついに時の米国大統領ウッドロー・ウィルソンを動かしました。
牧師の子供だったウィルソンは1914年(大正3年)5月の第2日曜日を「母の日」とすることを提案、連邦議会の議決により祝日として決まりました。
ウィルソン大統領はこう宣言したといいます。
「わが国の母に捧げる愛と敬意の印として、この日は国旗を掲揚しよう。」
以来、「母の日」は世界中に広がり、母を亡くした人は白いカーネーション、健在な人は赤いカーネーションを胸にさし、花束を贈って感謝を表す風習が定着していきました。

父の日の解説もご覧下さい。


大相撲:五月場所[初場所](おおずもう:ごがつばしょ[なつばしょ])
2022年 5月8日(日)~5月22日(日)【5月の第2日曜日】

きりっと、まわしを締めた2人の裸の力士が、土俵で勝負する伝統の力技(ちからわざ)。
奈良時代から宮廷で行われ、いま一年6場所行われる日本の国技です。
行司は美しい和の装束、軍扇を用いて勝負を裁きます。
横綱の土俵入りは五穀 豊穣を願い、四股で地の邪気を祓う神事です。
最近、外国人力士が急増、エジプト人力士も現れ人気を呼んでいます。
儀式床しく礼を尊ぶ「相撲道」に感化され、日本国籍をとる力士も増加。
相撲は、ますますグローバルな競技に育って行くでしょう。

2022年度 大相撲 本場所
一月場所[初場所]  :1月9日(日)~1月23日(日)
三月場所[春場所]  :3月13日(日)~3月27日(日)
五月場所[夏場所]  :5月8日(日)~5月22日(日)
七月場所[名古屋場所]:7月10日(日)~7月24日(日)
九月場所[秋場所]  :9月11日(日)~9月25日(日)
十一月場所[九州場所]:11月13日(日)~11月27日(日)


旧花まつり(きゅうはなまつり)
旧潅仏会(きゅうかんぶつえ)

2022年 5月8日(日)【旧暦の4月8日】

旧暦4月8日に釈迦の誕生を祝して寺院で行われる法会。
仏生会・浴仏会などとも呼ばれます。
近年では花まつりという名称のほうが一般的です。
現在では東京、関東では4月8日に、関西では5月8日に行うところが多い。
なお釈迦の誕生日は4月8日と2月8日の二説があります。 寺院で行われる花まつりでは、花で飾った御堂(花御堂)をつくり、誕生仏を浴仏盆と呼ぶ水盤に安置し、竹の柄杓(ひしゃく)で甘茶を注いでお参りをします。
甘茶をかけるのは釈迦誕生の時、九つの竜が天から清浄の水を注ぎ、産湯を使わせたという伝説によります。
誕生仏は釈迦誕生の仏像で「天上天下唯我独尊」といって一方の手は天を指し、他方の手は地を指す姿です。
新暦の潅仏会は4月8日(金)です。

四万六千日の解説もご覧下さい。