長崎ペーロンは、おくんち・凧上げとともに長崎の三大行事のひとつです。
7月最後の金、土、日に実施される長崎港まつりの最終日に行われる競漕です。
ペーロンは中国から伝わったもので、300余年の伝統を持ち、江戸時代から陰暦の端午の節句に行われてきた名物行事です。
船の指揮者が大声で「ペーロン、ペーロン」と叫んで調子をとるところから、この名があります。
33人の乗組人員で競い、壮年組・青少年組の別があります。
この日は朝早くから夕方まで市民は熱狂的に競漕します。
長崎くんち(ながさきくんち)・長崎おくんちの解説もご覧下さい。
福島県相馬地方にある太田神社(原町市)・中村神社(相馬市)・小高神社(小高町)の三社合同で行われる行事で、「野馬追」「野馬追祭」とも言われます。
藩主相馬氏の祖である平将門は下総(しもうさ:現在の千葉県と茨城県の一部)で練武のために野に馬を放ち、兵を集めてこれを追わせたといわれます。
相馬藩ではそれを受け継ぎ、野馬を囲いに追い込む行事を行ってきました。
これにちなんで現在行われるのが相馬野馬追です。
一日目は神社三社から神輿とともに騎馬武者が雲雀ケ原に出陣し、野袴、陣羽織の出で立ちで古式にのっとった競馬を行います。
二日目は騎馬行列が町を練った後、雲雀ケ原で甲冑競馬と神旗争奪戦(打ち上げられた40本の神旗を騎馬武者が奪い合う)が行われます。
また、三日目には野馬懸け(野馬を小高神社境内に追い込んで捕らえ、神前に献上する儀式)が行われて、3日間の祭りは終了します。