年中行事・記念日・祭り 解説文


聖バレンタインデー(せいばれんたいんでー)
St. Valentine's day(セントバレンタインズデー)

2023年 2月14日(火)

2月14日はチョコレートの日、特に女性が愛を告白する日として若者に人気のあるバレンタインデーです。
2月14日、バレンタインデーとはどんな日かというと、それは愛の守護神・聖バレンティノが殉教した日ということです。
サン・バレンティノは紀元175年頃、イタリアのテルニという町に生まれたといわれています。
医学を学んだが信仰心が厚く、後にローマ司祭となってキリストの愛を説きました。
当時、ローマではキリスト教は公認されず、異教として迫害されていました。(キリスト教公認は313年)
また皇帝クラウディウス・ゴティクスは、ローマ兵を勇猛なまま保つため、結婚を禁止していました。
バレンティノはローマの政策に抵抗し、キリストの愛を説き、そして愛する恋人たちをひそかにかくまって結婚させました。
しかし彼が皇帝崇拝を拒否してキリストへの信仰に生きたこと、また結婚禁止令に違反したかどでついに捕らえられ、273年2月14日、首をはねられて天国に召されました。
首から下の遺体はテルニに送られ、1605年に発見されたといわれ、そこに聖バレンティノ協会が建てられています。
バレンティノがカトリック宗教会議によって聖人に列せられ、2月14日が祝日と決められたのは1644年のことです。
その後、キリスト教ではこの日を愛を与える日・人類愛を讃える日として盛んにもてはやされ、相手にささやかな品物をプレゼントする習慣ができたといわれています。
バレンティノが愛の守護神として讃えられるようになったいわれとして、テルニには数々の伝説が今も生きています。
日本では愛の表現として女性から男性にチョコレートを贈る日とされて、1958年ごろから流行しました。
バレンタインデーにチョコレートをもらった男性が、その1ヵ月後、愛の確認として女性にお返しをする日として、3月14日がホワイトデーとなっています。(ホワイトデーは日本だけの習慣で和製英語です)

ホワイトデーの解説もご覧下さい。


長谷寺:だだおし(はせでら:だだおし) 2023年 2月14日(火)

奈良県桜井市長谷寺の修二会(しゅにえ:旧暦2月に行われる法会)の結願の日に行われる追儺(ついな)祭の俗称です。
結願の日に行われるしめくぐりの儀式で、悪魔退散・無病息災・万民豊楽が祈願されます。
本堂では法要が終わると、赤鬼・青鬼・緑鬼が大きな松明を持って登場し、境内を走り回ります。
松明には無病息災の御利益があるとされ、僧らによって鬼が外に追い出されると、人々が松明の小片を得ようと殺到します。