「ともいき暦」をご覧の皆さまへ


最近、「太陰暦」と「太陰太陽暦」、そして「太陽暦」についてのご質問が、とみに増えてまいりました。
それぞれの暦の、意味と違いが分かりにくいからでしょう。

そこで、できるだけ簡略に要点をお答えいたします。
ご理解いただいた上で「ともいき暦」をご覧いただくと、この暦の価値、面白さ、そして、なぜ<いま、ともいき暦>なのかを、ご理解いただけると信じます。
一日一回、「ともいき暦」と対話をしましょう。

2010年10月 NPO PLANT A TREE PLANT LOVE 理事長 勝田 祥三


歴史は、「太陰暦」から「太陰太陽暦」へ、そして「太陽暦」へ、
そして、いま「ともいき暦」へ。

③さらにズレを調整
しかし、この方法でもまだ3年で約3日のズレが生じます。
このズレをなるべく少なくしたのが、紀元前5世紀、ギリシャの科学者メトンによって発見された「メトンの周期※」で、のち「太陰太陽暦」として中国で広く用いられました。
日本では6世紀の中頃に、中国から伝わったこの「太陰太陽暦」が使われ始めました。

※「メトンの周期」とは
紀元前5世紀にギリシャの科学者メトンが発見した「19年7閏法」のことで、「メトンの周期」と呼ばれています。
正確には1太陽年は365.24219日、1朔望月は29.53059日です。
19年の日数は6939.60日(a)、一方235(1年は12カ月、19年で228カ月それに7カ月を加えれば235カ月になります)朔望月の日数は6939.69(b)ですから、その差(a-b)は、わずかに0.09日です。
つまり19年間に閏月を7回入れれば、220年に1日季節が早くなるだけの暦がつくれます。
この19年7閏法は、中国で広く用いられ、日本には6世紀の半ばころに伝わりました。


<<前へ次へ>>