年中行事・記念日・祭り 解説文


衣替え(ころもがえ)[6月1日・10月1日]
2023年 6月1日(木)

季節の変化に応じて衣服を着替えたり、調度を改めたりすることを衣替え(ころもがえ)といいます。
現在では一般的に6月1日と10月1日を衣替えの日としていますが、もとは平安時代の「更衣(こうい)」といわれる宮中行事から始まった習慣です。
当時は一年を二期に分けて、旧暦4月1日と10月1日を更衣の日とし、4月1日になると冬装束から夏装束に替え、10月1日になると再び冬装束に替えました。
当時は四季に応じた衣装はまだなく、下着などで調整したといわれます。
4月1日なると綿入れを脱ぎ、袷(あわせ)に替え、人々は身も心も軽くなりました。
人の姓名で「4月1日」と書いて、「わたぬき」と読む珍しい姓名がありますが、この更衣の風俗に由来した名前でしょう。
現在行われている6月1日の衣替えには、もともとはこうした習俗が基礎になっています。
(現在でも6月1日になると中学・高校などでは夏服に衣替えをしているところが多い)
冷暖房の完備した家、オフィスが多くなった今日、衣替えの行事もやがて廃れていくのでしょうか。


気象記念日(きしょうきねんび) 2023年 6月1日(木)

1875(明治8年)年のこの日、日本初の気象台「東京気象台」が設置され、東京で気象と地震の観測が開始されたことを記念して制定されました。
そして9年後の1884年(明治17年)のこの日、日本で最初の天気予報が発表されました。
その予報は「全国一般風の向きは定まりなし、天気は変り易し、但し雨天勝ち」というあいまいな予報でした。


氷の日(こおりのひ) 2023年 6月1日(木)

江戸時代、加賀藩が将軍家に旧暦の6月1日に氷を献上し「氷室の日」として祝ったことにちなんで日本冷凍事業協会が制定。
氷室(ひむろ)とは、日本古来の氷を蓄えておく場所のことで現在の冷蔵庫にあたります。
製氷する技術がなかった時代、冬場にできた天然の氷を溶けないように洞窟や地面に掘った穴に保管していました。