年中行事・記念日・祭り 解説文


花見 2023年 3月30日(木)

桜の花を観賞するため、お弁当やお酒持参で山野や各地の名所に出かける行事。
現在は春の行楽として一般化していますが、もともとは桜の花の鑑賞などという風流な行事ではありませんでした。
3月3日の上司の節句と同様な性質をもち、祓えのため山野に出かける宗教的儀式でした。
いつの頃から桜を見て楽しむようになったのでしょうか。
奈良・平安時代には花を見て歌を詠んだり、踊り浮かれたりしていたことはわかっています。
宮中では連日、花の宴が持たれ、花の木陰で詩歌を詠み、杯を酌み交わしていたのでしょう。
桜の花を詠んだ歌がこの時代にとても多いことでもそれがわかります。
現在、桜の名所は各地に大変多く、東京の名所としては上野公園、新宿御苑、飛鳥山、小金井、荒川堤、向島、江戸川、明治神宮などがあります。
南北に長いわが国では、桜の開花期は3月中旬から6月中旬にかけてと長く各地で桜を楽しめます。
桜前線という気象用語もあって、テレビや新聞でも気象予報で、花の見どころを伝えてくれます。

浮世絵「雪月花」吉野桜枝垂桜
の映像をお楽しみ下さい。